Engine
『エンジン−機関関係』

原動機形式名:G16型
原動機構造:水冷直列4気筒チェーンドライブ式SOHC
原動機総排気量:1593cc(ボア/ストローク値:85mm×70.2mm)
圧縮比:8.5
最高出力(JISグロス値):100PS/6000rpm
最大トルク(JISグロス値):13.8kg.m/4000rpm
燃料供給装置:電磁プランジャー式燃料ポンプ+ストロンバーグ式2バレルシングルキャブレター
使用燃料:無鉛レギュラーガソリン
燃料タンク容積:55リッター

結構、知っている人が少ないのではないかと思われるこのG型エンジン。
実際、搭載されたのがスカイラインでニッサンとの統合後の2代目後半からこのケンメリ前期まで、兄弟車ともいえるローレルでも初代と2代目の前期までで、それ以降は排気ガス規制の関係でL型に統一されましたので。
といってもこのエンジンが対策出来なかったと言うよりも、ただ単にこの時点でコストダウンのために統一されたと考えるのが妥当だと思うんですけどねぇ。エンジンの生産ラインを多く稼動させるだけでも相当な金額になるでしょうから・・・。

実際、ニッサンとプリンスが統合されてから登場したこのエンジン、デビュー直後は92ps出てたものの、L型との兼ね合いのために、88psにディチューンされたと言う話も聞きますし。

当時としても、多球型燃焼室のクロスフロー(吸気と排気が左右に独立している構造)と進んだ設計で、自動車技術会技術賞を受賞しているくらいですから、かなり素性のいいエンジンだと思います。

ただ、生産終了してかなりの年月がたっていることと現存台数が割と少ないこともあって、補修部品の供給そのものははっきり言って絶望的・・・
すこぶる調子がいいのは何よりの救いでした。

おまけにチューニングベースとしてはL型のほうが圧倒的な人気だったので、当然チューニングパーツなんかも全くと言っていいほど無いですし・・・。
まあ、いじること前提で買った車じゃないからそれは別に構わないですけど。

購入直後での点検時の圧縮圧点検。
各気筒ともに、1.1kpa以上。ちなみに通常のレシプロエンジンの場合、最低でも9kpa以上ないとエンジンは圧縮不足と診断されます。
この時点でエンジン本体は問題ないと判断できます。

打って変わってこちらはエアクリーナ外した状態のキャブレターと電磁ポンプ。
キャブレターは『Nikki』こと日本気化器社製。本体はもとより、ガスケットキットすら製造中止。
フロート室のゴムパッキンこそ近い形状のパッキンを探して何とかしましたが、
他は清掃で何とかしました。

電磁ポンプは標準ですが、意外とこの後付ポンプ使っているエンジンは少ないんだそうで(通常はエンジン本体で駆動する機械式)こちらも後日内部の部品を交換、分解清掃しました。

とりあえず、画像はこれでけではありませんが、現状としては色々と整備しておりますので、それにちなんで詳しく紹介いたします。(←いつになるやら・・・)

(掲載日2008年1月28日)

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